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2007年3月17日 (土)

#2 鬼海弘雄のこと(続)

 3月17日(土)曇りときどき晴れ

 「人生いろいろだね」といいながらも、ぼくとつきあいのある人たちはぼくとたいして変わりがない。ぼくたちには共通了解というかルールがきちんとある。

 想像を絶する枠組みの中に放り込まれる経験は、日常生活ではほとんどないといっていい。

 鬼海が撮った肖像写真を見ていると、「ともかく人は圧倒的に孤独なのだ」と感じる。

 ふだん、いかにぼくが誰も彼もを十把一絡げに見ているか。想像力を働かせることなく、機械的にストックフレーズを発信し続けているか。

 個人はどこまでも個人なのである。その人独自の細部を膨大に積み重ねてユニークな存在感を形作る。

 そして、他人を理解するのは不可能。無理くりに理解しようとするのではなく、そのままで受け入れるしかない。それはすごく勇気のいること。

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